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ギターや機材に関する発見、思ったことなど。

2024 0706

円安が進んでおります。ドル円は161円に一時乗せました。
このブログを書き出した時からさらに円安が進み、まあザックリと10%ぐらい
上がっているわけです。
全ての物価が上がり、ラーメン屋さんは原価が上がって悲鳴、なんて
ことをよく記事で見ます。建築業界が一番わかりやすい値上がりをしています。
物価が上がっているのに案外とギターの値段は据え置きなのが不思議です。
アメリカの大手さんは値上げしてません。
ですが輸入してくる日本では爆上がりです。
調べたら楽器には関税がかからないそうですが、他の付属品には関税がかかるそうです。
アメリカには消費税がないそうですが、小売税という州ごとに税率が違う似たような
税金があるそうです。10%までかかるそうで、購入するときにかかります。
ギブソンですとスタンダードなモデルのレスポールが約3000ドルという定価のようで、
日本円では161円ですから483,000円です。これに運送料、税金などが
乗ってくるわけです。単純に並行輸入みたいに個人で輸入しても55万は軽く超えます。
これからは中古品が売れるのではないかと思うのです。
新品を購入しようと思うと為替の影響でとんでもなく高い。
モノの価値は変わっていないのに、為替の影響を受けて単純に価格が上がってしまうのです。
30年前、ギブソンのレスポールは20万円で購入できました。
その間日本の物価はただただ値下がりの一途を辿っていたのですが、ここへきて反転しました。
これまでストックしてきた海外ブランドの中古品が、日本で安く買えるということで
いわゆる海外から富裕層が来日し、金持ちが爆買いしていきます。
ギターに関してはジャパンビンテージと言われる80年代ぐらいのギターが
海外では大変評価が高い。その価値に気付いていないのが日本でした。
今や、海外流出を危惧しなければならないかもしれません。
逆に海外メーカーのギターをご購入検討の方はすぐに買うべきかもしれません。
この先さらに円安が進んだら、さらに値上がりします。
ラジオ番組でさらっとしゃべっていることを記しておきます。

2024 04

ここ最近アンプが良く売れました。みんな小さめな奴です。
ギターを始めるのだろうなあ、と想像するも相手がどんな方か
わからないのがネットでの売買です。ぜひ続けて欲しいものです。

あえてお客様とコミュニケーションを取りたくてこちらの情報は
かなりオープンにしているつもりなのですが、たまにプロフィールも
確認せずに業者だということを攻めてくる?というか攻撃的な口調で
来られる方もおられます。某フリマサイトでのことです。
顔が見えないからといって何を言ってもいいというネットの文化は本当に
改められるべきだと感じます。有名人だから何を言ってもいいというのも。

トラブルに発展しないようにできる限り想像力を働かせて未然に防ごうと
日々努力しております。たまにそれでもお客様から教えていただくことも
ございます。常に平身低頭であり続けたいと思います。

2024 0218

中古品ビジネスについて
とあるユーチューブの番組?にて思ったことですが、中古車屋さんの上げている動画。
古い日本車を主に扱っておられ、修理して販売するというまあうちみたいな業者さんです。
その中古車屋さんはクラシカといって横浜の業者さんですが、非常にまじめな業者です。
問題のある車体を仕入れてしまったけど赤字覚悟で徹底的に修理していたり、
ユーチューブを見た一般の方が売却に来られて買い取ったり。
まあそのような真面目な業者も世の中にはいるんだな、と思う次第です。
かくいう私もできうる限り悪いところを先にお伝えする、というのが信条です。
そもそも不動産屋なのであとでトラブルと大変なことになるのが経験則として
わかっています。なので、トラブルぐらいならば売れてくれなくていいとさえ思います。
恐らく同じような考えなのであろう、と思ったのがクラシカさん。
こういう業者がちゃんといるんですよ、どんな業界でも。
うちもそういう評価がいただけたらという思いで紹介させていただきました。
旧車 クラシックカー専門店→クラシカch【旧車 クラシックカー】 – YouTube

何が似ているのかというと、こちらさんも本業は別にあられるというところです。
こちらさんは食品関係の会社さんが母体だそうです。
同じような経験則から商売の倫理を発しておられるような気がしてなりません。
真面目な業者が最後に笑う、というのが当方の心のよりどころでございますが
いまのところ笑えない状況です。いつかきっと、という思いで踏ん張っております!

2024 0214

欧米への憧れって消えないんだなあ、とつくづく思います。
かくいう私もなんだかんだギブソン、フェンダーという2代巨頭に憧れています。
USAのフェンダーをさわると、やっぱりいいんですよ。
音が、とかそういったことはさておいて安心感というか間違いない、という価値観というか。
その憧れは一生消えないんでしょうね。
何でしょう、いい加減な魅力というか。まさに良い加減なのです。
木工が雑だとか言われますけど、でもどうしてそのパワー感は代えがたいものがあります。
フェンダーUSAには日本製にないなんだか遊びがあるというか。
きっちりしていることが日本製の良いところ。適度なアソビがあるのが欧米。
そんな気がするのです。皆様はどうお感じになられますか?
私はやはり欧米への憧れは消えてなくなることはあり得ないと感じます。

2024 0213

ついに再度1ドル150円を突破してきました。
ギブソンってアメリカ国内では3000ドルぐらいが定価らしいのですが、
日本に持ってくると45万円+消費税で約50万ということになります。
関税も有ったりしますので実際はもっと高くなると思います。
新品につられて中古価格も上昇しており、物価高も相まって総じて価格が
上がってきているというのが現状です。
皆様がもしもその手の海外ブランドの購入をお考えになられておられると
するならば、為替の影響が出る前に購入なされることを強くお勧めいたします。
もっとも当方の商売にはまったくなりませんが。
年明けから円安が進んでおり、どこが天井かわからないという状況になりつつあります。
数年前にも弦とかピックが値上がりしたなあ、と感じましたがさらに進むでしょう。
そもそもアメリカの物価高は途方もないレベルで日本とかけ離れているので、
訪日外国人がやたら増えているのも頷けます。
治安はいいし、物価が安く、食べ物もおいしい、日本の文化や建築物、観光地も魅力的。
そしてギター好きな人にとってはお宝ギターが安いのです。
メイドインジャパンがごろごろ転がっています。
持って帰ることのできる数が限られるからまだしもですが、
海外にドンドン流出しているのも納得できませんか?
数年前、フェルナンデスの80年代レスポールのコピーモデルが
アメリカ国内で1000ドルで取引されている、というのを知りましたが、
仮にそのまま1000ドルだとすると15万です。
国内では5~7万ぐらいがいいところではないかと思います。
日本人がメイドインジャパンの価値を知る日は近いと思うんですがねえ。

2024 0125

ついに恋焦がれたヤマハのSGを入手できました!

40年前、私が中2の時ですが初めて触ったギターがSG1000.
そのギターは中学の先生が貸してくれたものでしたが、ついに手に入れる
ことができました!あの時の思い出とともに何か感慨深いものがあります。
ところがどっこい、トレモロシステムが載っていて、ヘッドにはごっつい
ロックシステムがついてしまっています。
ともかく外してみようとしても全くビクとも動きません。
結果的には錆びて固着していたということがわかり、どうにか
ユニットを取り外すことができましたが、素人が行ったとしか
思えない残念なザグリが・・・・
どうしようか埋めようか、それとも使い続けるか・・・。
とりあえずヘッドのロックシステムは外して使おうとネジ穴を
埋めましたが、トレモロユニットは考え中です。
ヤマハの刻印も何もない物体で、町工場にお願いして作ってもらった
もののようにも見えます。いわゆるワンオフ的な。
それをその当時のオーナーがボール盤は持っていたからザグッて収まるように
試行錯誤した、みたいな状態です。
バカみたいにユニットの重量があり、不思議な動きをするダウンだけしかできない
トレモロです。ですが、なんだか物凄くよくできており、それはそれで価値がありそうな。
ともかく何者なのかがわからないのですが、少なくともヤマハの純正ではないようです。
※その後ケーラーだということが判明。

思い起こせば貸してもらった時にチューニングがわからず、1オクターブ上で
合わせようとしていました。弦を何度も浦和の須原屋だったっけ?に買いに行った
覚えがあります。あれ?須原屋は本屋さんだったかしら?
まあいいのですが、チューニングがわからない、と先生に言ったらもってこい
とおっしゃるので持っていきました。こんなにバカ高い音程で、と怒られました。
ですが40年経って思う事は、これがギブソンだったらヘッドが折れていたかも
しれないという事です。ヤマハのSGはヘッドの上からボディの付け根まで真ん中に
一本芯が入っています。それを両側からサンドする形でスリーピースのネック
構造です。だからこそ、1オクターブ上まで弦を引っ張った状態で、ハードケースの中で
ドタバタ揺らされても大丈夫だったのだとわかります。
この仕事を始めてやっと理解できた出来事でした。

2024 0122 ジャパンビンテージギターについて

ヤマハのSGというビンテージ中のビンテージがございますが、
絶対的な価値が上昇するであろうことをここに予言します。
具体的に「SG3000」は100万円を超えます(現在は60万円程度)。
ただ、いつになるかわかりません。でも絶対的な自信があります。
海外コレクターからの評価が高いということは日本人からするとあまりわか
らない
かもしれませんが、メイドインジャパンのオリジナリティがあるボディシェイプ
を持つヤマハのSGは、日本で言うところのレスポールみたいな存在に当たるからです。

日本に住んでいるとメイドインジャパンの品質は当たり前ですが、海外の方からすると
全くその評価が違います。絶対にハズレがないブランドみたいなものなのです。
アメ車が動かなくなったとかドライブに言った先で動かなくなったなんて話は
若いころ当たり前に聞く話でした。つまりスペックは凄い(馬力数とか)けど壊れる。
それが海外のモノづくりのレベルなのです。
でも日本製は好き嫌いは別として製品の信頼性が格段に高い。
メイドインジャパンは壊れない、というブランドなのであります。
つまりそれだけで価値があるのですから、日本人である我々には
当然ながらわかりません。今に凄い事なんだと気付く日が来るでしょう。
もっと誇りをもっていいと思いますよ、日本て凄いんだなあ、と。
私はそう思って過去の遺産を触る毎日です。
ありがとうございます。長野のメーカー、工房の方々。
おかげさまであなた様方の品質レベルが高いからこそリペアの度合いが
低くて済みます。感謝しかございません。



2022年 10月23日

ついに1ドルが150円を突破。まさかと思っていたけどこんなに早く突破するとは。
まだ輸入物の弦などは値上がりしているという実感はありませんが、
買いだめしておいた方がいいのかもしれません。
それよりも海外から見たときのジャパンビンテージが激安でしょう。
日本に旅行に行って買い付けてくれば儲かるという相場が成り立ちます。
みなさん、国内でも値段が上昇するのは必至です。
海外勢が買い漁る前に手に入れる、もしくは値上がりを待つ、というほうが
得策かもしれません。
特に海外からわかりやすいのは日本製ギブソンたるオービルでしょう。
フェンダージャパンみたいな捉え方をしていると思われ、日本製というだけで
信じられないほど海外の評価は高いのです。
どっちのほうがいいかというのは置いといて、海外から人気があるというのは
認識すべきです。美人投票なのですから。
海外の人が欲しがる、値段が上がる。つまりそういう事です。
とっておいたら2度と新品は出てこないのだから・・・。
再発されれば別ですが。私はギブソンが好きですけどね。

楽器の日焼けについて
結構な頻度でステッカーが貼られた楽器に遭遇します。
剥がせばいいや、と軽い気持ちなのでしょう。
日焼けするんですよね塗装って。
特に白い楽器は要注意です。
ステッカーの後がくっきりと残ります。
黄色くなるのですが、車じゃないので耐候性の塗料
を使っていないからです。みんな大好きラッカーは特に。
ラッカー塗料が偉いんではなく、昔の楽器はみんなラッカー。
だからラッカーが偉い、ということなのでしょう。
ニトロセルロースが偉いのではなく、カチカチに固まる塗料は
恐らく選択肢がそれしかなかったからです。
大昔の車がみんな黒いのもラッカーという耐候性のない
塗料しかなかった。カラフルな車は日焼けするからと考えられます。
エレキギターの歴史なんてたかが数十年。
今後は耐候性のある塗料も使っていくべきではないかと思うのです。
まあ、やられた感が出るのも味は味ですが。
ポリ塗装も日焼けしたものに何本も遭遇しております。
ステッカーはやめておきましょう。貼る前によくお考えください。
落書きもしかりです。主義主張は曲で表現しましょう。
売る時に困ります。塗装のやり直しを考えたら
仕方がないですよね・・・。

初心者の方で早々に挫折する人が数多く存在するのではないか、と思っています。
というのも初心者用のギターほどフレットが減っていなかったり、きれいな状態のものが多い。
勝手な想像ですが恐らくすぐにやめたと思われるのです。
そのまま練習に明け暮れて上達した方は、ちょっといいやつを手に入れようとなります。
そうなると選択するのは数万円ぐらいのものになろうかと思います。
この手のクラスになるとうちに入ってくる中古品はフレットがボコボコです。


特にローポジションから12フレットぐらいまででしょうか。
恐らく中級者になって沢山弾いたのでしょう。
問題点はフレットの打ち替えにかかる費用です。
フレット打ち替えというと結構な額がかかる。その時に絶対に迷います。
そのギターの価格との整合性です。
打ち替えが必要になるまで弾き込んだからこそ思い入れもあることでしょう。
だけど数万円かかってしまう。どうしようかと迷いますよね。
すり合わせという手もありますが、あまりにも減っていると大丈夫なフレットを
相当削ることになりますし、そもそも山が低くなるので音もビビりやすくなる。
やはり一時的な逃げ道であると思われます。
そう考えると売る、という選択肢も重要であろうと思うのです。しかも適当なところで。
フレットが減り過ぎないうちに手放し、次のギターを手に入れる。
そうやって色々なオーナーを渡り歩いてきたのだろうなあ、と商売でやっていると思うのです。
その個体を使い続けるのも勿論正解だと思います。
私は25年位同じ個体を使っているのですが、やはりフレットを打ち替えました。
それも相当悩みましたけどね。そのときで5万円ぐらいかかりました。
ご参考になれば幸いです。

2022 5・9

遂にドル円が130円を超えてきました。
輸入物はドンドン値上りするのは間違いありません。
たまにしか買わないものはまだいいのですが、消耗品は悪影響が大きい。
ピックとか弦とかが代表例でしょうか。
まとめ買いしておいたほうがいいかもしれません。
恐らく以前に輸入されたストックがまだあるのでしょうが、それが切れたら
突如値段が上がるはずです。
怖いなあ、と思っております。